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阿蘇高岳・中岳 2013.05.21

実は私、阿蘇にはまだ登ったことがない。

2011年にロープウェイ上駅より砂千里ケ浜コースを経て
中岳・高岳へ試みたのだが…
火口からの火山性ガスの影響により行く手を阻まれあえなく撤退したのだ。

2011年1月に登った時のレポ

今回は仙酔峡からのコースに変えてリベンジする。

自宅を4時に出発。国道212号線で大観峰を越え、国道57号線に入る。
仙酔峡の案内に従い仙酔峡道路を上がっていき
7時頃には仙酔峡に到着する。

丁度今は「仙酔峡つつじ祭り」が行われていて
ミヤマキリシマを見に来られた観光客でいっぱいでした。
登山者は一番下の専用駐車場に案内され止めることになる。

下山後見てみると、駐車場は上も下も満車状態!
止められなくて待っている車もたくさんありました。

因みにミヤマキリシマはどうか…と言いますと、
ピークはもう過ぎている上、虫の被害や火山ガスの影響により
ちょっと寂しい状況であった。

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地図
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07:28 仙酔峡~09:06 分岐~09:17 高岳~09:42 中岳 10:00~10:25 再び中岳~11:02 遊歩道出合~11:30 仙酔峡

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早速準備してスタートする。
まずは今は廃止されてるロープウェイ駅前の駐車場まで上がっていく。
仙酔尾根コースから上がるので駐車場左側にある登山口へ
「花酔い橋」を渡り登り開始となる。
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ところが登山口には注意書きが立てられていて
「火口周辺は大変強いガスが流れています。非常に危険ですので中岳頂上~火口東展望所~火口東駅までの範囲の登山を禁止します。」となっているではないか。

中岳から下りられない。ピストン?

それよりもまず中岳まで行けるのかな~?

前回の悪夢がよみがえる。

高岳、中岳登頂後にまた仙酔尾根をピストンする覚悟で臨むことにした。
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遊歩道を黙々と上がっていく。
まだこの辺は園内?みたいなもんで、観光客も見かける。

あちこちで枯れたミヤマキリシマが目に付く。
また今日はPM2.5か、光化学スモッグの影響か?周囲は霞んでいて
眺望があまり望めない。
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やがて登山箱があるところに出合い、登山道に入る。
いよいよである。
これから本格的な登りが始まります。
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岩ゴロゴロ
溶岩で出来た岩尾根を上がっていきます。
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岩場には黄色いペインティングの印が付けられてて
道を外れないように上がっていきます。

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後ろを振り返ると仙酔峡のロープウェイ駅の建物が小さく見える。
この尾根を上がって来たんですね。
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中間点と書かれた大岩に出合う。
地図からすると稜線までの距離が中間点ということなのだろうか。
ひたすら岩場の急登を登っていきます。
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長い、長~い岩場の上り。帰りもここを下ると思うと…絶句。
前方に岩壁。ここは右側へロープでトラバースしながら上がる
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火口縁までの上り
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やがて火口縁に上がる。仙酔峡分岐に出合う。
稜線を歩き高岳へ向かう。
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高岳への火口縁歩き。
火口からの噴煙も見える。風は西から吹いてて、火山ガスがこっちまでこないか心配。
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悲願の高岳到着。来たよ~
前回リタイアしただけに感動ものです。残すは中岳だ。
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中岳へ。火口縁に沿って進み、途中より案内に従い下っていくが
この案内に気づかずに間違ってそのまま進んでしまった。
そのまま下っても途中より分岐と合流しそうだったが
戻って正規のルートを下る。

やがて月見小屋からのルートと出合い(分岐)中岳を目指す。
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中岳登頂!
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ここからの眺めは凄い。
高岳もだったが、360度パノラマ展望!ここまで上ってきた甲斐あり。

噴煙を上げてる火口もほんと近い!迫力あるわ~
ここまで来れてよかった~

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十分に感動したのち、これから下山。さてさてどうする?
火山ガスは今のところ感じないが、稜線沿いの道へは通行止めになってる。
またあの仙酔尾根を下らないといけないのか?転げ落ちないかな~

どうしたものか思案してると…
稜線沿い下から上がってくる「あばちゃん」がいるではないか。

話を聞いてみると、火口東駅から上がって来たようで
「大丈夫でしたよ」との事。
あの注意書きは随分前に立てられたもので、近々外すらしい…とも話てくれた。
ホントかな~

あとは自己責任になるが…通行禁止のところを
高岳で知り合った男性と一緒に下ってみることにした。

黄色いペインティングに従い、稜線にやや沿って下るように
展望台に向けて進んでいく。

ところが段々と火口に近づいていき、
中岳と展望台との中間付近まで差し掛かったころ…
「臭いませんか?」と一緒の男性
「喉が痛いですね」と私。

火山性ガスだ~

これはヤバイ!撤退!
すぐさま進むのを辞め、中岳まで引き返す。

風上に向かって進んでたからなぁ~ガスがもろに来たんだ。
でも、あの「おばちゃん」はホント大丈夫だったのかな~。

ここで撤退した。
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再び中岳まで戻り、またまた思案してると
後から中岳に来られたご夫婦が
「新しいルートが出来てて、そこから下るといい」と教えてくれた。

中岳直下より水道管?のようなパイプが下の方までずっと伸びており
それに沿って下るルートで、火口に近い展望台側へは通らず、
直接「火口東駅」まで下るエスケープルートみたいのものである。

ご夫婦に案内していただき「そのルート」で下る。
道はしっかりしてて黄色の印もある。

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ここなら火山性ガスも来ない。良かった~

…と思いきや、
中岳から少し下ったころに目の痛みを感じてきた。

おいおい。

幸い、火山性ガスを感じたのはほんの一部の区間だけで
その後は何も感じず、「火口東駅」直下の鞍部まで無事下りてきた。

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あとは「火口東駅」まで上がり、遊歩道で仙酔峡まで下ればいいのだが
中学生の遠足?でゾロゾロと火口東駅から多勢下りてくるではないか。

コース変更。
ご夫婦の案内のもと「火口東駅」には上がらず、より下の方へ進路を変え
駅よりも下の遊歩道へ合流し入る。

ここに出た
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あとは遊歩道をそのまま仙酔峡まで下っていく。
遊歩道の下りからは、行きに登ってきた仙酔尾根がくっきり見える。

まぁ~よく登ってきたもんだ。
それよりも、またあれ下るのはもっと大変だったかも。

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無事登れて良かった。
by coyotehana | 2013-05-21 07:47
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