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仰烏帽子山・元井谷より登る 2015.02.07

仰烏帽子山は九州でも有数な福寿草の名所で、
比較的登山口までのアプローチも良く、手軽に福寿草も見れる山
として多くの人が訪れ登られていた。
しかし2012年の大雨により元井谷は崩壊、登山口まで通じる林道も崩れ、
福寿草を見に登るのが難しくなってしまった。
2013年には山江村側から山頂の山越えをして見に登ったものの、
以前のアプローチほど手軽とはいかなかった。

そして今年、五木村の情報では林道も修復され、
2月14日以降は元井谷登山口(第一登山口)、第二登山口への通行も可能になり、
登れることになる。

そこで崩壊後の元井谷の登山道が現在どんな状況かを見に行ってみることにした。


ルートは
現在駐車が可能な元井谷登山口1km手前のP3仮駐車場に車を止め出発。
林道を上り、登山口より元井谷に入り山頂へ
その後、仏石、群生地へと向かい、そのまま第二登山口へ進む。
あとは林道をそのまま車を止めている仮駐車場まで下った。
距離にして17.7kmのロングコースであった。
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08:40 P3仮駐車場~08:57 元井谷登山口(第一登山口)~09:47 二俣~10:21 仏石分岐~11:00 山頂 11:05~11:38 仏石~福寿草鑑賞~12:49 第二登山口(昼食)13:15~14:04 元井谷登山口~14:18 P3仮駐車場
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朝3時に自宅を出発。
3号線をひたすら南下して宮原より五木村に向けて大通峠を越える。
そして2月7日現在、車で登れる最終地点のP3仮駐車場には8時20分に着く。

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既に車は2台駐車していて、1台は丁度出発しようとしていた方で仏石分岐まで一緒に登りました。
もう一台の車の方は先にスタートしており山頂でお会いして、
その後仏石から第二登山口、駐車場まで一緒に同行、
私にとってはまだ未知のルートで案内していただきました。

駐車場から元井谷登山口まで1kmの林道を上がる。舗装道は長く感じられます。
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崩壊後に見たネットの写真では林道は岩がゴロゴロしてて、
車はおろか人さえも通行が困難な状態であった。
しかし今はすっかり修復されてて車も通行出来る状態。
来週の解禁に向けて登山口周辺の路肩をユンボが整備されてました。

やがて崩壊後初めての登山口を見る。
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これは2011年に登った時の元井谷登山口
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現在の登山口。
簡易トイレや柵は壊され、谷は木々が減り、流れてきた多くの岩が目立つ。
P3仮駐車場に壊れた簡易トイレが置かれてたが、ここにあったものだろう。
左の案内板は残ってはいたが、ミラーは割れた状態で立っている。
大雨による崩壊の凄まじさを物語ってます。
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さて、元井谷の登山道はどんな状態だろうか?
ネットではかなり岩がゴロゴロしてて荒れているようだ。
安全のためにヘルメットを着用して登ることにした。

先日、シェルパの方たちボランティアグループが登山道の整備をしていただいたようで、新しく赤いテープやケルンなどが付けられていた。ありがたいです。
ロープ沿いの以前の登山道とは違う道もあり、ほとんどが岩がゴロゴロする真ん中を上がっていくような感じだ。
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木々は倒れ、大岩もゴロゴロしてて凄まじい。
福寿草もかなり流されてしまったのだろう。
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元井谷登山口から二俣までの4分の1の距離まで来た頃
大岩の壁の前より、右側の急斜面にロープが取り付けられており、ここを上がる。
斜面直登ロープ箇所。ホント急で、下りはもっと大変かもしれない。
凍結してたらズルッと下まで滑り落ちそうだ。
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ロープを登りきった先には崩壊を免れた梯子が残ってました。
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更に岩がゴロゴロした荒れた道は続く。
山頂を登る前に元井谷で体力を使い果たしそうだ。
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谷真ん中から左側斜面へ、もともとあった登山道へ再びロープを使い上がっていく。
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50分ほどで二俣までやってきました。
以前なら30分ほどで登れた道です。
だいぶ整備されたのか思ったほど険しさを感じませんでしたが、
それでも下りもここを下りる気にはならず、帰りは第二登山口へ下りました。
ヘルメットは無くてもよかったかな。
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二俣より右へと曲がり谷を上がる。
夫婦杉は無事残ってました。仲良く並んで立ってます。良かった。
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この谷はそこまでは荒れてないようだ。それでも倒木がところどころ目立ちます。
この辺から雪も見え始めました。
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目印のテープに沿って仏石分岐までの斜面を登りきり
仏石分岐へと出合う。
今日の天気は不安定。
この時間、時折青空が見えてたので晴れてるうちに先に福寿草を見ようか迷ったが、
第二登山口へ下るとしたら先に山頂へ上った方が良いと見て山頂へと向かう。
(結局その後日差しは出ることなく、どんより曇りが続いた)
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風穴を過ぎ、稜線に出合う。
この山ではよく霧氷に出合いましたが、今日は見られず。
パラパラと薄く積もった雪道を進んで行く。
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2年ぶりの山頂に登頂。
誰もいません。
曇っていましたが意外と視界は良く、白髪岳や雪化粧された市房山などが
見ることができました。
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このあとは仏石へ
途中、団体さんとすれ違う。第二登山口から上ってきたようだ。
ん? 車通れたの?
来週通行出来ると聞いてましたが、第二登山口までの林道は問題なく通れたようです。

仏石に到着。
ポツリポツリと福寿草が咲いてました。
残念ながらこの時間、日差しは拝めることは出来ず、ビロードのような輝きを見ることは出来なかった。
でも出会えて良かった。
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この上の群生地にまだたくさん咲いているとの情報を得て、
仏石より群生地に向けて上っていく。

前回来たときには無かったと思う新しく張られたロープ。
何だか登山道が福寿草が群生する斜面からやや遠ざかった気がする。
まだこの辺は開花には早いと思われたが…
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咲いてました。
日当たりの良いところにポツリ、またポツリ
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中にはロープより手前の道沿いにも咲いてます。
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先ほど日差しが出てた時に開いたのでしょう。
思ったよりも多く咲いてます。
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出会えてよかった。
きれいです。
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さて、この後は第二登山口へ下るので、そのまま道を直進する。
向こう側から上ってきたルートで出合う分岐。
仏石には寄らずに直接山頂へ向かうルートがあるようだ。
確か仏石分岐の手前に第二登山口への案内板があった。
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このルートは元井谷に比べると遥かに楽なルートである。
岩場もロープもない。尾根付近を素直に進む感じだ。
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第二登山口に出合う。
駐車場に簡易トイレもあります。
ここで昼食をとりました。
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ここから舗装された林道もひたすら下り元井谷登山口、車を止めている仮駐車場まで約5.1歩いて戻ります。
さすがにこの距離は長かった。
舗装道の下りは堪えたようで…腰と膝を痛めてしまった。

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元井谷は思ったほどは険しさはなかったが、やっぱり荒れており、
一般的なルートとみては厳しいかもしれない。
今後は第二登山口が主流になるのかもしれない。

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by coyotehana | 2015-02-07 20:56
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