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槍沢ロッジ~槍ヶ岳山荘
![]() 04:55 槍沢ロッジ~05:30 ババ平~05:58 大曲り(水俣乗越分岐)~06:43 天狗原分岐 ~07:46 坊主岩屋下~08:14 殺生ヒュッテ分岐~09:07 槍ヶ岳山荘 09:44~10:05 槍ヶ岳山頂~10:31 槍ヶ岳山荘 10:48~11:14 殺生ヒュッテ ![]() 朝3時半から早出グループの方々が起き始め、周囲がざわめいてくる。 もう寝てはいられません。 私も出発の準備を始めて、5時前には槍ヶ岳へ向けてスタートする。 周囲はまだ薄暗いが、ヘッドランプをつけるほどではない。 石がゴロゴロした道を上がっていきババ平につく。 思ったよりも時間が長く感じられた。まだエンジンが掛ってないみたい。 ![]() ババ平を過ぎ黙々と道を進んでいくと、やがて目の前のは雪渓が現れてきた。 右側の壁のように連なる山々は、朝日に照らされ赤く染まっている。いいねぇ~ ガスもなく、今朝はホント快晴になってくれたようだ。素晴らしい! ![]() 雪渓は右側の隅を通り上がっていく。少しばかり滑りそうだが、アイゼンは必要なし。 ![]() 「槍沢大曲り」を過ぎ、傾斜も段々と増してきた。 この辺より大きな荷物を担いで上がって人達と出会う。 昨夜、ババ平にテント泊してた方達である。 私よりも多くの荷物を担いでいるのに、登りが早い。 しっかり抜かれてしまった。 他の登っている方から前方に槍が見えることを教えてもらった。 何処?遥か向こうの尖ったやつ。よく見るとすぐ横には小槍も見えます。 言われないとまだ分からないほど‥まだまだ遠いです。まだまだ先は長いよ~ ![]() 天狗原分岐まで上がってきました。 ここから天狗原までは40分ほど。 殆どの方が天狗原へは寄らず、先へと登っていきます。 予報では午前中まで「晴れ」と言ってて、それ以降は崩れるか?はたまたガスが出るか~ 何とか天気が良いうちに槍ヶ岳山頂に登りたい!私も先を急ぐことにした。 (結局、翌日は天気が崩れたために今回は行けずじまいとなる) ![]() ![]() 傾斜も急になってきました。 足の進みもやや遅くなってきました。休憩の度に飲料水やエネルギーの補給をする。 ハイマツ帯付近にて傾斜を横断。 するとこの辺より「どよ~ん」と、いきなり槍が大きく現れてきました。 「おおっ!槍だ~!」思わず口に出す。 ここまで来たぞー。あと少し! でも、実際はまだまだ遠い。 ![]() 近そうで遠い槍の穂先。 とにかく登らないと着きません。ガンバガンバ! 天気よ~私が行くまで待っててくれ~ ![]() ![]() 右側に殺生ヒュッテ。分岐に出合う。 (分岐は手前の下とその上の2箇所あり。) この日、結局ここに泊まることになったのだが、この時点ではまだ上(槍ヶ岳山荘)に泊まるかどうか決めておらず‥ 早々と決断して、荷物置いて登れば良かったのかも。 ![]() 肩直下。ジグザグに道があり、いよいよラストスパート! ‥といきたいところだが、ここからがホントきつく!辛い道のり。 高度も3000mとなり空気も薄い! なかなか足が進まない。 寝不足のせいか‥少し「ぽわ~ん」と眠たい気もしてきた。 ジグザグの道のコーナーごとに休憩が入り、 やがてその途中にでも足が時折止まってしまう。 やはり3000m級の山は凄いわ~ 岩などに200m、100m‥とカウントが書かれている。 自分にそれを言い聞かせ、あとは気合で登る。 ![]() 殺生ヒュッテ分岐(下の分岐)より1時間弱掛かって槍の肩に到着。 槍ヶ岳山荘より見える穂先は「ど~ん!」と聳え 何だか待ち構えているようにも見え武者震いさえもしてくる。 いざ頂上へ! ‥とはいかない。体ボロボロ。暫し休憩して向かう。 300円の缶ジュースを自販機で買い、一気に飲み干す。 上高地を出発して携帯電話はずっと圏外(ドコモ)であったが ここでやっと通話が出来るようになり、休憩中にメールなどうつ。 ![]() 30分以上休憩し、「さあ~登るぞ~!」 重いザックは山荘の前に置き、身軽にして穂先の上り口に向かう。 丁度この時は人も少なく渋滞も殆どない状態。 下の方にはやや雲が出てきたが、穂先はまだまだ大丈夫!風も無い。 バックに穂先(この写真は山頂から降りてきた時に撮ったもの。) ![]() 岩場、鎖場、ハシゴ‥と至れり尽くせり。 岩場の進み方が分かりづらかった‥と、既に登った方から聞いていた。 一応事前にネットなどで上り方などを予習していたのだが‥ 素直に私の前に登る人を付いていくように登っていく。 順調! ‥が、ここで予期せぬ事態が。 槍の肩までの上りが足に来ていたみたいで 岩場の上りで思いっきり足を上げると 「ビリビリ」‥と足が吊りそうになるではないか! これはヤバイぞ~ ここで足が吊ったら洒落にならん。 何度か早そうな人達を先に譲り、なるべく足を上げないようにしてゆっくり登る。 ![]() 6本の鉄杭!ひぇ~っ! 足が吊る吊る ![]() 途中より見た槍ヶ岳山荘 凄く下に見えるよ~ ![]() ラストのハシゴ 17段5m と 31段9mの2段ハシゴ!ひぇ~っ! しかも、この2段ハシゴが 岩壁と接したところが奥行きが無く、登山靴のつま先しかハシゴに掛らない。 もう笑うしかない。怖~っ 下見たらもっと怖~っ ![]() 無事山頂に登れた。 山頂は狭く10数名ほどでいっぱいになる。 祠があるとこも狭く、まるで狭い通路を進む感じで 勿論団体で記念撮影なんて難しい。 交代で祠のとこまでいき、代わりばんこで写真を撮りあいこする。 思わずここで岩に躓いたりすろると‥落ちちゃいます。 ![]() 山頂から展望は素晴らしい! 天気も良く見晴らしも良い。 大喰岳、中岳、そして穂高連峰と連なる尾根 ![]() こちらは西鎌尾根。少し雲が出てきました。 ![]() 東鎌尾根。 ![]() 存分に山頂で楽しんだあとは下山。 下りはもっと怖かった。 とにかく下を見たら怖い。 鎖場は下の足かせ場所がよく見えん。 写真撮る余裕がなく、気付いたら1枚も撮ってなかった。 槍ヶ岳山荘まで降りてきて本日の宿泊場所を決めることに。 当初、ここの槍ヶ岳山荘に泊まる予定にしていたが、 どうもこちらは宿泊者が多いようだ。 昨日の槍沢ヒュッテも多くて寝れなかったので、2夜連続じゃ堪りません。 しかも、明日は今度こそ本当に雨になりそうなので出来るだけ下まで降りていたい。 比較的宿泊者が少ない殺生ヒュッテに今夜は泊まることにし そちらまで下ることにした。 肩より見た下方面。赤い屋根が殺生ヒュッテ ![]() 昼前には殺生ヒュッテに到着。 連泊の方々を除き、昨日に続きこちらも宿泊者1番目。 予想通り、宿泊には余裕あり今夜はゆっくり寝れた。 昼食に1000円のカレーライスを頂く。 ピリカラで量も思ったよりも多く旨い! その後、やや高山病とも思える頭痛がしてきたので 缶ビール飲んで少しばかり昼寝。落ち着く。 殺生ヒュッテから望む槍ヶ岳。 夕方まで近くの岩場で「でん!」と構える槍ヶ岳を暫し眺めてました。 ずっと見てても飽きません。いいね。 ![]() 夕方より周囲はガスが出てきました。 予報よりも長く天気が持ったようです。 そして翌朝、 時折土砂降りの雨。周囲もガスで真っ白。 天気はその後もずっと雨の予報なので1日早く予定を繰り上げ下山。 最初泊まった平湯温泉の宿が取れたので、その日のうちに山を降りた。 ![]() ■
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by coyotehana
| 2012-08-12 15:08
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夏の遠征!今年は北アルプスの槍ヶ岳に登る。
移動は何時ものように、大阪まではフェリーで向かい そこからJR、バス等を使って岐阜県・平湯温泉にまで行って宿泊。 翌日より山へと登る。 実は今回、槍ヶ岳へ登るにあたって3ルートを考えていた。 上高地より槍沢ルートを経て登るコース 新穂高温泉より双六小屋、西鎌尾根を通って登るコース。 同じく新穂高温泉より槍平小屋を通り、大喰岳に寄って登るコース。 その時天候等によってコースを決めようかと考えていたが いずれにせよ「平湯温泉」に泊まれば上高地、新穂高温泉のどちらでも行けると思い 今回は平湯温泉に泊まることにしたのである。 結局、前日の天気予報でも 1日目は晴れのち曇り、2日目からは雨‥と予報が出ており 今回の登りにはあまり芳しくない。 無難に上高地からの槍沢ルートを選び登ることにした。 早朝、平湯温泉バスターミナルより5時始発の上高地行きのバスに乗り、 上高地には5時30分に着くことが出来た。 久しぶりの上高地です。 前回、奥穂高岳に登った時以来の3年ぶり。 この時間にはもう既に多くの登山者が来ていて、出発の準備をしていました。 早速、登山届けを出し、横尾・槍沢に向けてスタートした。 05:45 上高地バスターミナル~06:36 明神~07:20 徳沢園 07:40~08:28 横尾 08:40~09:21 一ノ俣~09:30 二ノ俣~09:56 槍沢ロッジ ![]() 今日の天気は曇り。時折晴れ間も見られている。 でも午後から崩れそうな感じでもある。雨が降る前に槍沢ロッジまで行きたいところである。 河童橋 ![]() いつ見ても綺麗な梓川。 ![]() 徳沢園に着き朝食をとる。 中で御飯でも‥と思ったが、まだ営業時間前。持ってきたパンを頂く。 ![]() 3時間ほどで横尾に到着。 ![]() 前回はここから橋を渡って涸沢へと登っていきましたが 今回はそのまま直進します! ![]() 梓川の左岸をひたすら上がっていきます。 この辺はまだ、そんなに傾斜はありません。 気持ちの良いルートです 一ノ俣 ![]() 川が凄く綺麗。 ![]() 二ノ俣手前。 この先のニノ俣の橋を渡り、序序に傾斜も増してきました。 トリカブトの花もチラホラ咲いております。 ![]() 槍沢ロッジに近づき、上りも急になってきました。 ![]() 槍沢ロッジに到着。 思ったよりも早く、10時前に到着しました。 ![]() とりあえず昼食でラーメンを頂く。醤油味のラーメンです。 ![]() 早く着いてしまったので、このまま次の殺生ヒュッテまで行こうか?‥とも考えた。 明日の天気は‥この時点ではまだ「雨」となっている。 すこしばかり無理して、雨が治まっている今日中にこのまま上まで登っておくか‥ 今日ゆっくり休んで、明日雨の中登るか‥ しかし今までとは一変しこれから急な上りになり しかもここからまた4時間掛けて登るには‥ちょっと堪えます。 結局、時間は早いが今日はここまでとし、本日は槍沢ロッジに泊まることにした。 因みに泊まり客としては私が一番でした。 翌日登って分かったことだが‥ ここから上は結構な上りでございます。 このまま登ってたらバテバテで行き倒れてたかも‥ホッ 3時のお風呂の時間までゆっくり談話室にてお昼ねしてました。 風呂には浴槽が二つあり薪にて沸かしております。 勿論シャンプーも石鹸も使用できません。 湧いたばかりのお風呂は熱く、とても湯船の中には入れません。 風呂桶にてジャバジャバと冷まし、体を洗うだけでしたが それでも有りがたいことです。 因みに浴槽の湯は無くなったらそれまです。 本日宿泊客はいっぱい! 隣の人と肩が触れてしまうくらいギチギチの状態で寝ることになりました。 (正直寝れませんでした) ![]() 夜、天気予報は一変! なんと!翌日の午前中は「晴れ」マークが付いたではないか! 明日はいよいよ槍の穂先を目指し登ります。 槍ヶ岳へ ■
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by coyotehana
| 2012-08-11 14:58
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台風の影響により今日の天気が心配されたが
すっかり天気は良く!それどころか‥ 本日の前原気温は全国一位の37.9度を記録された~ 前原は暑いぞ~! この暑い中登ったの?‥と思われるかもしれないが 実際、今日の井原山は この前の日曜日みたいに蒸し暑さは感じられず むしろ台風が去った直ぐで、風もあり幾分か気持ちよくも感じられたほどである。 (それと‥最高気温が観測された午後3時には既に帰宅して涼んでたけど) そして本日の井原山・水無のオオキツネノカミソリは 平日ともあってか‥この前の日曜日ほどの人出はなく、 8時半に駐車場に着いたときでも余裕で車を止めることが出来た。 林道路肩に止めている車も見られない。 一眼レフと重い三脚を持ってスタートする。 登山口には「マムシ注意」の立て看板あり。 2週間前にここでマムシ4匹と遭遇しましたが‥その後も誰か遭遇したのだろうか? 今日は人が少ないので注意しながら登ることにした。 ![]() 日曜日は人も多く、時折曇りがちだったので思うように写真も撮れなかったが 今日はよか天気!キツネさんも色鮮やかです。 ![]() 水辺をバックに風になびくキツネさんはどこか涼しげで気持ちよさそうである。 ![]() 奥の奥~までビッシリ出てます!咲いてます!満開です! ![]() 元気いっぱい!ニョキニョキ出てます。 ![]() もう言葉はいりません!思う存分見てみて! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今年も沢山咲きました。キツネさん、ありがとう! ![]() 群生地を過ぎ今日も山頂を目指す。 通称「日本庭園」では日曜日には見られなかったブチサンショウウオ君が今日はいました。 大雨で流されてたのではないか?と心配してましたが、大丈夫のようでしたね ![]() 縦走路にはコバギボウシがあちこち開花してました。 ![]() 数日の間に一気に咲いたみたい。 ![]() コオニユリも咲いてます ![]() 山頂 ![]() 台風の影響で風もありました。 風を避けながら本日も昼食はソーメンを頂きました。 ![]() 視界はよく、結構遠くまで見渡せます。 雲仙も見えてましたよ~ ![]() こちらは反対側の糸島方面。 ![]() 天気は終日崩れることなく、良い登りになりました。 ■
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by coyotehana
| 2012-08-02 21:01
| オオキツネノカミソリ
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